
エスラチンとは・・
コラーゲンの線維を支える役割を持つ線維で弾力繊維とも呼ばれているタンパク質の一種です。
エラスチンの名前の由来は英語の「elastic(弾力・伸縮性のある、しなやかな)」が語源で、その名の通り、ゴムのように伸縮する性質があることで、肌に柔軟性を与えているといわれています。
真皮での含有率だとコラーゲンが70%前後に対し、エラスチンは2~5%程度とされていてますが、伸縮性が必要とされる靭帯では約78~80%占めています。

真皮に2~5%ってことは、あまり重要じゃない!?
数字だけ見たら、真皮での含有率が低いから、あまり美容と関係ないように思われがちですが、非常に重要な役割をはたしています。
真皮の中で、コラーゲン同士を結び付けている役目をしているからこそ、みずみずしくハリのある肌が実現できています。エラスチンが不足すると、コラーゲンを支えることができなくなり、肌の弾力がなくなり、シワやたるみの原因に繋がってしまいます。
バストアップにエラスチン!?
【綺麗なバストをささえるクーパー靭帯】
バストは脂肪だけで成り立っていると思われがちですが、バストのハリや弾力、綺麗な上向きバストに欠かせないのが正常なクーパー靭帯です。コラーゲンが主成分ではありますが、靭帯ということでエラスチンが非常に重要な役割を果たしています。
【手遅れになる前に】
綺麗なバストに欠かせないクーパー靭帯ですが実は、一度切れてしまうと、修復は不可能といわれています。ただし、すでに下垂してしまっているから手遅れといういうわけではなく、クーパー靭帯が伸びきっているだけ、ホルモンバランスの変化など原因はいくつかあります。そうなる前にクーパー靭帯を守ってあげる必要があります。
【クーパー靭帯を守るには】
■自分にあったブラジャーを着ける
■睡眠時、スポーツ時などシーンに合わせてブラジャーを使い分ける
■姿勢を良くする
■コラーゲンと共に減少するエラスチンを外から摂り入れる

20歳半ばでピークを迎えるエラスチン
エラスチンはコラーゲンやヒアルロン酸と共にお肌の若さを保っています。
赤ちゃんの肌と大人の肌を触って比べてみると全然違うことに気づくと思います。それは弾力の源であるエラスチンの量が少なく、保水力が高いヒアルロン酸が多いことから、非常に柔らかく、みずみずしい肌になっているからです。
実はヒアルロン酸の量は、0歳児が最も多く、年齢を重ねると共に減少し、20歳になる頃には生まれた時の半分ほどと言われています。一方、エラスチンは20代半ば頃がピークで、それを過ぎると減少していきます。
お肌の曲がり角と呼ばれる20代後半から30代前半にかけて、肌の衰えを感じるのは肌内部の成分が減少しているからなのです。だからこそ、お肌の曲がり角に差しかかったら、意識してケアすることを心がけましょう。
動脈硬化とエラスチン
エラスチンの減少で老化するのは肌だけではありません。体中に張り巡らされている血管の壁にも多く含まれています。中でも全身へ血液を送り出す動脈にはポンプのような役割があるため、エラスチンを多く含んでいます。
ところが、年齢を重ねるにつれ減っていくエラスチンにより機能が低下すると、血圧の上昇や臓器の機能障害を引き起こしてしまう可能性があるのです。
エラスチンを含む食べ物
・手羽先
・鳥皮
・牛すじ
ただし、カロリーが高いものも多く、一度に多く摂り入れるものは、あまりよくありません。
エラスチンを含む健康食品やサプリメントから摂り入れることをおススメします。